『第2回 ウェアラブルEXPO』レポート 「もう10年以上、ウェアラブルシステムの企画・開発を社内活用してきました」村田機械株式会社

  • 2016/1/22
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2016/01/22
ブース全景画像

工作機械や繊維機械、物流システムのメーカーで知られる村田機械株式会社。実は10年も前からウェアラブルシステムの自社開発に取り組み、業務効率化を実現されているそうです。今回はそれら技術の集大成をサービス化したものを展示されていました。

同社のL&A事業部 企画室 部長 石田 正人さんに詳しいお話を伺ってみました。

「当社では2015年に創業80周年を迎えました。54年前から、工場や物流施設の機械設備とそれらの制御システム、情報システムをすべて自社内で開発・販売してきた事業が現在のL&A事業部です。情報システムは6,000社にわたる導入実績があり、そのノウハウを活用して医療現場向けのソリューションなども提供していく中、2004年ぐらいから、メガネ型ウェアラブル端末(スマートグラス)によるハンズフリー化が製造現場や物流現場において業務効率化や作業者支援に効果が大きいと判断して、今の『ゆびキタスピッキング』の開発を開始しました」

製品画像

2012年には市場認知も高まってきたこともあり、この年に発表したモデルから実際にお客さまに導入が始まりました。最初に導入されたのは病院の手術で使う用具や医療材料を準備する業務です。それまでは術式や執刀する先生のクセによって変える必要があるため、ノウハウを持つ看護師さんが3時間かけて段取りをおこなっていました。
それらのノウハウをマスター化しシステムに入れて、手術の予定に合わせてスマートグラスにピッキングする医療材料を表示し、バーコードで確認しながら作業を行える様になったので、経験のないパート作業者にもできるようになり、看護師さんをこの業務から開放する事ができました」

「また、当社は設備メーカーですから、納入した設備の保守業務があります。製造業のお客さまは設備を大切に何十年も使ってくださるので、古い設備の保守も行う必要があるのですが、当時の技術者も退職するようになり、現場で対応できないということがおきてきました。そこで2年ほど前からウェアラブル端末を活用したリモートサービス支援システム『RemoSMan』を使い始めました。これは本部側に経験のあるサービス員を支援者として待機させ、現場のフィールドエンジニアはスマートグラスを装備して、わからないところを本部の支援者とコミュニケーションをしながら作業を行えるようにするシステムです。現場では本部の支援者とリアルタイムにコミュニケーションしながら作業が行えるので効率的で高品質な作業が行えます」

小山 延明さんと、お話を伺った石田 正人さん

小山 延明さんと、お話を伺った石田 正人さん

「いずれも、当社内で実績を積んできたシステム、サービスをソリューションとして提供しているので、いずれも実用面では問題ないものばかりです。その点でお客さまにも安心してお使いいただけると思います」

IoT、そしてインダストリアル4.0に向かうにあたって、設備・機械面だけでなく、人をどう活かすかという点も重要なポイントです。その点で、我々は機械だけでなく、情報システムも自社内で開発し、そのノウハウの蓄積が活かせますので、真の最適ソリューションがご提供できると自負しています」

スマートグラスがヘッドマウントディスプレイと言われていた時代からウェアラブルソリューションに取り組み、実際に社内で実用化したものをサービスとして提供している村田機械株式会社。インダストリアル4.0時代に向けて、これからも一歩先を進み続けていくだろう、という印象を受けた取材でした。


村田機械株式会社
ウェブサイトURL:https://www.muratec.jp/


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