【スマートフォン&モバイルEXPO 春】その表情は「YES」か「NO」か? ウェブレッジ

  • 2016/5/24
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2016/05/24

活気にあふれたウェブレッジのブース。その一角で、人の表情から感情を読み取る感情検知システム「FACT4」が展示されていた。

ウェブレッジのブース

ウェブレッジのブース

スマホのカメラから感情を読み取る

FACT4はスマートフォン(スマホ)のカメラで対象者の顔の表情や目線の動きを読み取り、データベースと照合することで、対象者が閲覧するサイトなどに対し「よい」「悪い」「普通」と思っているかを判定。意識には表れてこない、無意識の領域に潜む趣味嗜好や行動パターンを探り出すことができるという。

スマホのカメラを向けてもらうだけで利用者の感情が読み取れる。

スマホのカメラを向けてもらうだけで利用者の感情が読み取れる。

測定は対象者にスマホのカメラを向けてもらうだけで済むためデータが簡単に取得できる。現在は表情と感情のリンクをより正確に行えるよう、さまざまな表情の収集・蓄積を行いデータベースの精度を高めているという。

ユーザー調査の限界が出発点

同社ではアンケート形式のユーザー調査サービスを行っていたが、ユーザーの真の意図がわからずにいた。その課題解決がFACT4開発の出発点。着目したのは「表情」だった。

「視線の動きや表情の変化をとらえて、それを感情と結びつけることができれば、ユーザー本人さえ気づいていないような、無意識の感情まで引き出せるのではないかと思った」と、渡辺誠一郎・新規事業戦略室室長は説明する。会社の主力事業が成熟し、成長の踊り場に入るという危機感も後押しした。

開発にあたっては、まず視線の動きと表情の変化を読み取る技術を確立。そして、それをどのような感情に結びつけるかの膨大なテストを繰り返し、アルゴリズムを作り上げていった。

渡辺誠一郎・ウェブレッジ 新規事業戦略室室長

渡辺誠一郎・ウェブレッジ 新規事業戦略室室長

測定デバイスにスマホを使ったのは、多くの人が持っており、高性能なカメラも付いているのが理由だ。また、スマホを使って、検証対象となるウェブサイトなどをモニターに閲覧してもらうことで「ページ内に配置された個々のコンテンツに対する評価ができるようになる。従来はページ単位でしか評価できなかったので、より緻密で正確な検証ができる」(渡辺室長)のもメリットだという。

動画、婚活、健康管理と用途は広がる

ウェブレッジでは「FACT4」を、動画広告の評価での利用を想定している。

近年、ネットの動画広告が広がっているが、再生される動画広告がユーザーに届いているかどうかなどを客観的に正確な評価をする方法がなかったという。

そのほかにも、CMなどのクリエイティブチェックに使えるという。「キャラクターとして誰を起用するか」という時に、FACT4でリサーチを行うことで、無意識を反映したキャスティングを行えば広告効果をより高めることが可能になる。キャスト以外にも、どのようなシチュエーション、どのような素材が受けるのかの正確な予測も立てられるという。

また、「婚活のマッチングサービスに使えないか」という相談もあったという。登録者のプロフィールページにFACT4を適用すれば、登録者の何がアピールポイントとなっているのか、明確に判断できるようになる。さらに、「長距離トラックの運転士の健康管理に使いたい」という相談もあり、勤務前にFACT4でチェックすることで、本人も気づいていない体調不良を見つけ出すことも考えている。

心と言葉は時に裏腹なものだ。しかし、FACT4を使えば、言葉にならない本心を知ることもできるのかもしれない。


ウェブレッジ
http://webrage.jp/


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