今の時代に求められる「情シス」業務とは?【後編】

2018/05/21

あらゆる企業の業務に欠かせないIT。社内でこのITにまつわることを仕事にしている情シスの人々もまた欠かせない存在に。
しかしながら、意外に知られてない仕事内容や働く環境、そしてこれからの時代に求められる仕事など、情シスの基礎から現状、これからをわかりやすく解説します。

前編ではおさらいとして、情シス業務の確認をしましたが、後編では、テクノロジーの進化で変わる情シス事情をご紹介いたします。

これから情シスに配属される人やなりたての人は、ぜひ予備知識として参考にしてみてください。

 

【変わる情シス】IT・テクノロジーの進化により変わる情シスの仕事

現在、あらゆるところでAIが注目されていますが、情シスの役割もAIにより大きく変わると言われています。では、AIの活用(RPA、チャットボット等)の活用は、情シスの仕事にどのような影響を与えると考えられているのでしょうか?

 

・「変わるセキュリティ対策」

あたらしいセキュリティ対策として注目を集めるのが「セキュリティAI」です。機械学習があらゆるマルウェアを検知し、自動でサイバー攻撃を防いでくれます。日々生まれるあたらしいまるウェアへの対応を求められる、情シスのセキュリティ対策の負荷軽減を期待できます。

・「変わるサポートセンター」

チャットボットやRPAの活用はさまざまな業務を自動化することが可能です。このメリットはサポートセンター業務に大いに役立つと思われます。例えば、PCの設置にかかる手続きや機器・アプリの問い合わせの対応などで要していた時間の大幅な削減を期待できます。

・「変わる運用・メンテナンス」

AIは、データ監視と異常検知が得意分野です。ここから、情シスのシステム障害対応のあり方も変わっていくかもしれません。現在、「システム障害発生時にエンジニアの対応が必要かどうかを自動で判断するAIシステム」も開発が進んでいるそうです。システム運用にかかる負担の軽減を期待できます。

 

3つのカテゴリを紹介しましたが、このようにAIの活用は総じて「情シスの負担を軽減させる」メリットが期待されます。

では、そうなったとき、情シスの仕事は果たしてどのような役割に変わっていくのでしょう?

 

 

【これからの情シス】「戦略的IT投資」を積極的な行う“攻め”の情シス

近年進んできた社内システムのクラウド化は、情シスに効率化と生産性の向上をもたらしています。ひとり情シスがめずらしくないのも、クラウド化による影響が大きいと思われます。また、先ほどのAI活用のメリットを考えれば、今後も徐々に情シスにとって働きやすくパフォーマンスを出しやすい環境が整っていくのではないでしょうか。そこで、求められつつあるのが「攻めの情シス」の存在です。

これまで、情シスの主なイメージは「サポート・保守・管理・運用」でした。しかし、情シスの歴史を見ると実はそうではなく、もともとはシステム、業務双方に精通した専門家集団であり、「戦略的IT投資」を行う部署だった時代もあるそうです。そこから「サポート・保守」→「サポート・保守・セキュリティ」という変遷を経て現在に至りますが、近年、情シスには戦略的IT投資部門としての活躍を求める傾向があります。

この理由は、日本でもビジネス成長にITが欠かせないという意識が広まり、業務効率化やシステム運用の安定化に軸足を置く「守りのIT」から、業績の向上を主眼にした「攻めのIT」へといった企業ニーズの変化だと考えられます。それでは、なぜ情シスに攻めのITが求められるのでしょうか?

 

 

「データはビジネス成長のエンジンである」−−

度々、データ社会とよばれることからもわかるように、現代のITを活用したビジネスはデータがものをいいます。そこにきて、情シスは、イントラネット上の情報やナレッジデータベースなど、日々のなかで自然にデータを加工・保管し、蓄積してきた人たちであり、ともすればデータ活用型ビジネスのキーパーソンだともいえます。

一方、これまで情シスから積極的にビジネスに直結するアイデアを提案する風土は、ほとんどの会社にありませんでした。しかし、攻めのITへのニーズの高まり、近年の変わりゆく情シス環境といったトピックを受け、今、「攻めの情シス」が注目を集めているのです。

今後、情シスは「攻め」と従来の「守り」で仕事内容もがらりと変わってくると思われます。さて、あなたは、どちらを目指しますか?

 

関連記事

ピックアップ記事

  1. 常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に…
  2. 平成31年、とうとう平成最後の年が幕を開けた。先日、安倍首相は三重県伊勢市での年頭記者会見で、「5月…
  3. 経済の新たな原動力として注目されるAPI。業務システムとしてクラウド(SaaS)を利用することが一般…
  4. 不朽の名作と名高いRPGの開発をはじめ、数々の有名IPのソーシャルゲーム開発を手がけてきたオルトプラ…
  5. PCNW(PC・ネットワークの管理・活用を考える会)が、東京会場における今期最初の勉強会「第一回クラ…
  1. 使える! 情シス三段用語辞典84「クローニング」

  2. 【情シス×ストレッチ】手首疲労対策ストレッチ「手首レッチ③」~第12回~

  3. 【知っ得言語】「Python」~特徴と学ぶべきその理由~

  4. 【情シスTips】もう怖くない!サービスとして活用するWindows10(第1回)

  5. Javaの無償サポート終了、放置しておく危険性とその影響

  6. 【情シス基礎知識】~Windows10を学ぶ~サービスチャネルと機能更新の関係

  7. PCNW「YOUはどうして情シスに?」第三回クライアント勉強会@東京

  8. 【情シス×ストレッチ】手首疲労対策ストレッチ「手首レッチ①」~第10回~

  9. いまさら聞けない【情シス基礎知識】Javaの種類と有償化の関係

  10. 【知っトク技術】秘密計算とは何か?

関連サービス

情シス採用 人材紹介サービス

情シスの戦略・企画人材育成

情シス向け業務支援ツール

おすすめ記事

  1. オラクル(Oracle)による無償サポート終了で今やホットなキーワードである「Java」。自分のPC…
  2. Windowsに無料でついてくるセキュリティソフト「Windows Defender」。わざわざセキ…
  3. 欧州でのGDPR(一般データ保護規則)の施行や企業情報を狙ったサイバー犯罪の流行の中、情シスは顧客情…
  4. 最近では、働き方改革の旗振りのもと、多くの企業が在宅勤務やサテライトオフィスを導入するようになり、リ…
  5. 2000年にリリースされたWindows 2000 Server で初めて登場したActive Di…
  6. ついにスタートした「GDPR」。世界から注目を集めるEUの個人データ保護規制です。EUに所在する人の…
ページ上部へ戻る