仕事の効率化とメンタルヘルスの管理 第1回 「今のあなたの状態をチェック」

2016/02/05
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本テーマではITエンジニアの仕事の効率化とメンタルヘルスに焦点を当てます。私はこの業界で20年ほど仕事をしていますが、何度も転職をしてきましたし、コンサル先でのブラックな対応を含め、何度もメンタル的などん底を経験してきました。転職で現職を去る時上司から「なぜ?」と理由を聞かれて「あなたが嫌いだからです」とまでは言わないものの、上司と反りが合わないという理由で辞めることがたくさんありました。

変な言い方ですが、バイオリズムの浮き沈みに慣れてくると「あぁ、今自分はメンタルの底にいる」と自覚できるようになります。しかし、そこまでのベテランでないと自覚できていない場合もあります。「なんか変だな?」という状態の時ちょっと立ち止まって自問自答してみてください。

【チェックポイント】

  • プライベートの時間に趣味やライフワークに取り組んでいる時以前と同じように楽しめているか? 没頭できているか?
  • 食事の味をちゃんと感じているか?
  • 会話が減っていないか? 独り言が増えていないか?
  • 些細なことにイラッとしていないか?
  • 元気よく挨拶をしているか?
  • 「ありがとう」「すいません」を自然に言えているか?
  • 夜すっと寝られるか? 朝気持ち良く起きられているか?

上記の質問に一つでも思い当たることがあればメンタルが下降気味になっているのだと思います。

気持ちが沈んできたときは一歩立ち止まって考えてみましょう

私が今まで実際に見てきたり、一緒に仕事をしてきた中でメンタルが弱い傾向にある人は仕事ができない、能力がない人ではなく、むしろ真面目でスキルが高い人です。そして人一倍責任感が強く、「みんなのために」という強い思いを持っている人が多いように思います。

それゆえに仕事を任された時「自分がやらないと!」と意気込みが強くなりすぎる傾向があり、特にチームを組んだ時に「自分はこんなに頑張っているのに周りの人はなぜ動いてくれないんだ」と思ったり、やむを得ない事情で時間が取れない時にも「逃げてはいけない」と強く思い込み過ぎて、その結果徹夜が続いたりして体も壊してしまいます。

仕事は規模の大小、内容に関わらず全力投球すべきだと思います。しかし一方で文字通りの意味で死ぬまで没頭するものでもありません。仕事が忙しい時、楽しんで仕事ができていない時、メンタルが落ちて来ている時、一歩立ち止まって「この先になにがあるのだろう」と考えてみるといいと思います。そして「頑張るだけではなにもない」と気付くことが大事です。

サボりながらも、顧客や上司に喜ばれる仕事をする方法とは?!

会社的な視点からすると「頑張ったかどうか」は評価軸ではありません。あくまで「なにを成し得たか」という成果で評価します。そのため「頑張ったけど顧客は今ひとつ喜んでくれなかった」よりも「かなりサボったけど、なぜか顧客は大満足」という方を評価します。ここで言う「顧客」は「上司」も含みます。若い頃は上司から仕事を依頼されるケースが圧倒的に多いため、上司を満足させる、上司に評価されるという意味になるからです。

そうであれば、できるだけ手を抜いてサボりながら、しかし上司や顧客から手放しで喜んでもらえる仕事のスタイルの方がいいに決まっています。実際管理職以上の人で「この人仕事できるなぁ」と思う人の話を聞いていると「そんなにサボってたんですか」というほど若い頃は手を抜いている人がとても多いものです。

手を抜く、サボるというと聞こえが悪いですが、見方を変えると「極限まで仕事を効率化する」ことに他なりません。この時重要になるキーワードが「レバレッジ」ですが、まずは「うまく手を抜けているかな」と時々自分に問いかけてみるといいと思います。

Wag

携帯キャリア、ISPSIerなどを転々と転職してきたエンジニア。現在はゲイトウェイ・コンピュータ株式会社でシステム構築、セキュリティサービス開発、コンサルタントなどを担当。趣味はBORGで鳥の写真を撮ること。

所属:ゲイトウェイ・コンピュータ株式会社