使える! 情シス三段用語辞典05 「シュリンクラップ契約」

2016/03/03
シュリンクラップ使用許諾契約のイメージ画像

常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなるとさらに難しくなります。本用語辞典では数々のIT用語を三段階で説明します。

一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明

取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「シュリンクラップ契約」の意味

ソフトウェアを購入する時、購入者とソフトウェアメーカーは「使用許諾契約」を締結する。しかし、店頭で販売されるようなパッケージソフトでは、実際に対面で契約を交わすような機会はない。そこで、利用されているのが「シュリンクラップ使用許諾契約」。ユーザーが購入したソフトウェアのパッケージを開封することで「使用許諾契約」に同意したこととみなす方式のことをいう。また、オンラインでソフトウェアを購入した場合、「同意する」をクリックしたことで契約に同意したとみなす方式を「クリックラップ契約」と呼ぶ。これらの契約方式は従来の書面と署名などで行なわれる契約方式に比べて手間が少ないが、法的な有効性については疑問の声もある。

二段目 ITが苦手な経営者向け

パソコンのソフトウェアを買ったとき、外箱やソフトウェアのCD-ROMを入れた袋に「この封を開いたことによって契約に同意したと見なします」といった文章が書いてあるのを見たことはないですか? あれを「シュリンクラップ使用許諾契約」と言います。みなさん、何も確認せずに破って開けている場合がありますが。

また、インターネットでソフトウェアを購入したりするときもありますね。その場合は購入手続の途中に「同意する」をクリックしないと、そのソフトウェアが使えないようになっていることが多いです。それは「クリックラップ契約」と言います。

本来の「契約」というと、契約書を作成して、お互いがよく中身を確認して問題ないと確認したら、署名して契約を交わすものでしたよね? ところが大量に販売されるソフトウェアについては、いちいち店頭でそんなことができません。ネットで購入するときはなおさらです。そこで、このような契約方式がソフトウェアの利用においては一般的になったのです。もちろん契約ですのでそれは守らなくてはいけません。

よくある契約違反はソフトウェアの無断複製です。たとえば「一台のパソコンに1つのソフトウェアのライセンス(使用許可)」とされているソフトウェアを、無断で複製して複数のパソコンで利用するのは契約違反となり大変なことになります。実際に、契約違反で訴えられた会社もあるので気をつけてください。

三段目 小学生向け

あるゲーム店のお話です。このお店の店長は自分で面白いゲームソフトを作っていました。あなたはそれを使いたくて買いに行きます。店長は100円でゲームを売ってくれると言うので100円持っていきました。

すると、「これを売ってあげるけど、他の人に貸して遊ばせてはダメですよ。使うのはきみ一人ですよ。もし勝手に他の人に使わせたら、お店との約束をやぶったことになのますので、ゲームソフトを返してもらいます。あと罰金をもらいますね。それでもいいですか?」と店長に言われました。あなたはその約束を守ると言いました。

約束したしるしとして、店長とあなたは紙に「他の友達に使わせないこと」「もし使わせたら店長に返すこと」「罰金を店長に払うこと」と書いて、そこに、それぞれの名前も書いておきました。

こういうことを契約と言います。お互いが守ることを納得した上で決めておくことです。守らなかったらこうすると言う、罰も決められます。

さて、それからこのゲームが評判になりました。もちろんあなたは約束を守って他の人には使わせません。するとこのお店には買いたい人がたくさん来るようになってしまいました。

たくさんの買いたい人が来ると、店長はお客さん一人一人とこんなやり取りをして約束を決める時間がなくなり悩みます。やはり約束は守って欲しい。そこで店長はゲームの袋に、「他の友達に使わせたら返してもらい罰金をもらいます」「この袋を開けたら、あなたはそれでいいと自動的に約束したことになります」と書いておくようにしました。これで、店長はいちいち説明しなくても、どんどん販売することができるようになったのです。この「袋を開けたら契約したことになりますよ」というのを「シュリンクラップ契約」と言うのですね。

「シュリンクラップ契約」によって、店長の手間が少なくなりましたが問題も出てきました。他の人にこっそり使わせる人が出てきてしまったのです。

あなたがちゃんと店長と約束してお互いに紙に書いたときには、あなたは「約束を守ろう!」と思いましたよね。それは正しいのです。しかし、袋に書いてあることをあまり読まずに使い始めてしまう人が多く、ちゃんと約束したということを忘れて、約束を軽く考えてしまうのです。でも、約束は約束です。約束を守らない人は厳しい罰が待ってますよ。気をつけましょうね!

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