使える! 情シス三段用語辞典38「グレーウェア」

2017/03/06

常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなるとさらに難しくなります。本用語辞典では数々のIT用語を三段階で説明します。

一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明

取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「グレーウェア」の意味

「グレーウェア」は、マルウェアなどと同じ悪意あるソフトウエアの一種。「グレイウェア」とも呼ばれる。すぐに深刻な破壊活動を行わないことがほとんどだが、勝手にポップアップ広告を頻出させたり、設定を変更したりすることでPCなどに悪影響を及ぼす。処理速度が遅くなる、予期せぬクラッシュを引き起こすなど迷惑事象の発生原因にもなる。セキュリティに関わる問題を引き起こすこともある。

グレーウェアは、正規のソフトウエアをインストールする時に、意図せずに紛れ込む場合もあるので取り扱いが難しい。それが「グレー」と言われる由縁にもなっている。対策としては専門のサポートサービスに相談することが望ましい。

二段目 ITが苦手な経営者向け

社長は、「マルウェア」がどれだけ危険かはご存じですよね? いろいろ対策も考えていらっしゃると思います。ところが、そこまで危険ではないけれど、迷惑なマルウェアがあります。これは「グレーウェア」と呼ばれています。

グレーウェアには、正規の手続を踏んでソフトウエアをインストールしたのに、いつの間にかパソコンに常駐して、「何だか重くなったな……」というような影響を及ぼすものが多くあります。すぐに深刻な状態にはならないこともありますが、放置しておくとパソコンの不具合や、情報漏えいのきっかけを作ってしまう場合があります。ただし、先ほど述べたように、正規のソフトウエアをインストールする時に紛れ込む場合があります。

だからといって、パソコンなどのソフトを何でもかんでも消してしまうというわけにはいきませんよね。対策としては、情報システム部門と相談して、グレーウェア専門の駆除サポートを受けるのも1つの方法です。「うちの社長はセキュリティに詳しくなってきたな」と思われるかもしれませんよ。

三段目 小学生向け

みなさんが毎日食べているものに悪い細菌、ばい菌が混じっていたらとても困りますよね。お腹をこわしてしまうかもしれません。そんなことがないように、みなさんのお父さんお母さんは、きっと安全な食べ物を用意してくれていると思います。「これはちゃんと産地がわかるな」とか「有害なものは入っていないね」と、買う時に気を付けてくれているわけです。

でも、世の中にはいろいろな食べ物があります。その中には、少しぐらい食べたり飲んだりしてもあまり体には影響はないけれど、長い間食べていると、だんだん体によくない影響を与えてしまう食べ物もあります。これは、お父さん、お母さんが注意していても、気が付かないことがあるので困った食べ物なのです。

食べ物に入っている「ばい菌」はコンピューターの世界にもいます。これは「コンピューターウイルス」と呼ばれています。コンピューターウイルスは、お父さん、お母さんのパソコンに侵入してパソコンに悪さをします。そこで、お父さんお母さんはコンピューターウイルスが侵入しないように「ウイルス対策」をしてパソコンを守っています。また、定期的に検査して、ウイルスを見つけたら取り去っています。そうしないと安心して仕事ができないからです。

誰が作ったのか分からない怪しいソフトには、そういう悪い「コンピューターウイルス」が潜んでいる可能性があります。だから、そういった悪いものをパソコンやスマートフォンに入れないよう注意しています。お父さん、お母さんがみなさんの食べ物に気を付けているのと同じですね。

ところが、「安全だ」と思ってパソコンに入れたソフトに「グレーウェア」といわれるコンピューターウイルスが潜んでいる場合があります。グレーウェアは急にパソコンを壊したり、悪さをしたりするものではありません。これは、先ほど話した、食べ物に入っていて長い時間をかけて体に悪い影響を与えるばい菌と同じです。だから、うっかり見逃してしまいがちになります。

でも、しばらくすると、パソコンが使いづらくなったり、おかしな動きをしたりすることがあるのです。これは先ほど話した、食べ物に入っていて長い時間をかけて体に悪い影響を与えるばい菌と同じです。そうなると、パソコンには「よくない状態」になります。仕事がしにくくなるかもしれません。なので、パソコンの専門家の意見を聞きながら、グレーウェアをどうするかを決めるのがよいといわれています。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 「身内であっても全員疑え!」そんな手厳しい考え方が主流になろうとしています。 10年以上前に提唱さ…
  2. テレワーク(在宅勤務)はコロナ禍以前にも東京オリンピック2020の混雑緩和を目的に「テレワークデイズ…
  3. 常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に…
  1. 「セキュリティの未来は雲の中に」SASEはDXの切り札か(前編)

  2. シリーズ『IDaaSの教科書』4)認証強化の種類とその仕組み

  3. テレワークとIT業務委託のセキュリティ実態調査-IPA

  4. 「ゼロから学ぶ」セキュリティ脅威(基礎編) #2 どうやって守り、その手法は?

  5. ”ウィズコロナ”時代の情シス業務

  6. 【情報セキュリティ10大脅威 2021】ニューノーマルな働き方を狙った攻撃がランクイン-IPA

  7. 「ゼロから学ぶ」セキュリティ脅威(基礎編) #1 セキュリティは何を守るのか

  8. いまさら聞けない【情シス知識】暗号化ファイルのメール添付はなぜ危険!?

  9. シリーズ『IDaaSの教科書』3)徹底解説!SSOの仕組みを理解する

  10. 松田軽太の「一人情シスのすゝめ」#16:RPAやローコード開発を導入検討中の方は要注意

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

関連サービス

Banner_Josyscareer

Banner_ITMS

Banner_ITMSD

おすすめ記事

  1. 多忙な日常業務を送る情シスの皆さん。範囲が広く技術の底が深いセキュリティについて「実は把握できていな…
  2. 多忙な日常業務を送る情シスの皆さん。範囲が広く、そして技術の底も深いセキュリティについて「実は把握で…
  3. WordファイルやExcelファイルなどの編集が終わったら、パスワード付きでZIP圧縮。メールにZI…
  4. Webサービスの利用が増える中、新しいセキュリティ技術「Webアイソレーション」が注目されています。…
  5. 働き方改革の盛り上がりもあり、近年、耳にする機会が増えた「テレワーク」と「リモートワーク」。これに対…
ページ上部へ戻る