使える! 情シス三段用語辞典50「改正個人情報保護法」

2017/06/15

常に新しい用語が生まれてくる情報システム部門は、全ての用語を正しく理解するのも一苦労。ましてや他人に伝えるとなるとさらに難しくなります。本用語辞典では数々のIT用語を三段階で説明します。

一段目 ITの知識がある人向けの説明
二段目 ITが苦手な経営者に理解してもらえる説明
三段目 小学生にもわかる説明

取り上げる用語を“知らない”と思った人は、小学生にもわかる説明から読んでみると、理解が深まるかもしれません!?

一段目 ITの知識がある人向け 「改正個人情報保護法」の意味

個人情報保護法(正式名称は「個人情報の保護に関する法律」)は、人の氏名や性別、生年月日などの個人情報を保護する目的として2005年に施行された。個人情報を5001件以上所有する企業・団体を「個人情報取扱事業者」として、事業者が法律に違反して適切に個人情報を取り扱わなかった場合、「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」の刑事罰が科せられる。

施行から10年たった2015年には、個人情報保護法の改正法が成立・発布され、「改正個人情報保護法」として2017年5月30日から施行された。改正で大きく変わったのは「1人」でも個人情報を所有していると「個人情報取扱事業者」とされる点。これによって、事実上、すべての企業・団体が「個人情報取扱事業者」となった。

また、さまざまな情報の集合体である「ビッグデータ」を利用しやすいように、個人を特定できる情報を取り除いた情報を「匿名加工情報」として、本人の同意がなくても使えるようになった。

このように、企業・団体に対する個人情報の取り扱いを厳しくしつつも、ビッグデータの取り扱いハードルを下げて、IT化が進む時代の流れに合わせたのが、個人情報保護法の改正の骨子である。

二段目 ITが苦手な経営者向け

社長もご存じとは思いますが、インターネットが普及し、簡単に個人情報を拡散させてしまうSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が広がったことで、以前よりも個人情報の取り扱いに慎重さが求められるようになっています。

この個人情報を保護するために「個人情報保護法」が作られました。では、社長は「個人情報」とは何を指すのか、お分かりですか?

個人情報保護法によると、「個人情報」とは「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」とあります。簡単にいうと、生きている人の名前や生年月日、住所などを組み合わせることで特定の個人と分かるものが「個人情報」となるのです。

例を挙げると、名前と住所の組み合わせや、名前と電話番号などが該当します。保険証や社員証、社員名簿、防犯カメラの映像が録画されたビデオも「個人を特定できる」ということで、個人情報になります。

この個人情報保護法が改められて「改正個人情報保護法」として2017年5月30日に施行されました。これまで法律の対象は、個人情報を5001件以上所有する企業・団体でした、しかし、改正法では1人でも個人情報を所有している企業・団体も対象になったのです。事実上、すべての企業・団体が対象になったというわけです。

だから、社長の会社が、ビジネスで1人以上の個人情報をお持ちなら、その運用や安全性には十分に注意しなければいけません。もし違反すれば、もちろん刑事罰も課せられます。さらに、個人情報を漏えいしてしまった時には会社の社会的信用が低下します。だから、専門家などの協力を得て個人情報管理の体制を強化する必要があるのです。

三段目 小学生向け

名前や写真など、みなさんが自分とわかる情報を「個人情報(こじんじょうほう)」といいます。この「個人情報」は、とても大切で、しっかりと守らなければいけないものなのです。そして、この個人情報を守りましょうという法律があります。「個人情報保護法(こじんじょうほうほごほう)」といいます。

個人情報保護法では「お店などで名前や住所を聞くときには、何のために聞くのかをちゃんと本人に伝えなさい」「情報を聞くときに伝えた以外のことに使ってはいけません」「情報が外に行かないようにしっかり守りなさい」「本人以外の人に個人情報を伝えるときは、きちんと本人にOKをもらってからにしない」「本人が、どんな情報を持っているのかを聞いたときは、きちんと答えなさい」というようなルールが決められています。

この法律はこれまで個人情報を5001件以上持っている会社などを対象にしてきました。しかし、2017年5月30日に改められて、1人でも個人情報を持っている会社も含まれるようになりました。この法律のことを「改正個人情報保護法(かいせいこじんじょうほうほごほう)」といいます。

これからコンピューターやインターネットが広がっていく中で、SNS(えすえぬえす)などから、ちょっとしたことで自分の名前や写真、住んでいる場所などがインターネット上に出てしまう危険性もますます広がっています。もし、情報がもれてしまったら、ある日とつぜん、道で知らない人から「○○さん?」と声をかけられることだってあるのです。ちょっと怖いですよね。だから、みなさんも、SNSで写真を投稿したり、自分のことを書いたりするときには「個人情報」には気を付けるようにしましょう。

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