情シスのための決裁獲得メソッド 第7回 IT苦手でビジネスに敏感な社長には「何もしないと損しますよ」の試算表を

2016/06/09

このコラムでIT苦手な社長のことをさんざんに書いてきましたが、ITのことは苦手でも、多くの社長はビジネスのことには敏感です。この点は尊重すべきです。経営者とは大変な仕事です。毎月、毎週、あるいは毎日、バランスシートを見ながら悩み続けているのです。

特に「今月は厳しいな……」と渋い顔をしている時に、まったくの前触れもなく「こんなシステム欲しいからおカネを出してください」と言ってしまうと、機嫌を損ねて、大噴火させてしまいます。

そうはいっても、必要な手は打たなくてはなりません。とくにセキュリティ関係の対策など、急いで改修したいシステムも多いでしょう。しかし、「それが何の儲けにつながるのか」ということで、一番説得しづらいのがシステムの改修案件ではないでしょうか?

このことを解決するために筆者は、「Before/After」で示すこと、しかも数字で示すことが一番よい方法だと考えています。

しかし、マイナンバー対策、勤怠管理の厳格化と業務効率化、それらに関わる業務部門の改善、セキュリティ強化などは、「これをやったら売上があがります!」というものではありません。だからといって、放っておくわけにもいきません。こういう業務関連の案件は非常に大切ですが、ITが苦手な社長には理解してもらいにくいのが現実です。

そこで、「Before/After」ではなくて「放っておくとこうなる/手を打つとこう変わる」の比較表を作成して稟議書に添付しましょう。それがITの苦手な社長の胸に響くことになるのです。例えば、以下のような表です。

筆者は文系で一応経営者ですが、取引先の業務部門スタッフに「社長に説得して欲しい」と頼まれることがあります。例えば「勤怠管理をしっかりやりたいのに手作業しか認めないので、勤怠管理ツールを導入するように社長に言ってください」というようなことです。

そんな時は上記に示したような表を作り、「こうしたほうが数字的に見てもよくなりますよ」「放っておくと損するのではないですか?」などと社長に言うと、だいたい話は聞いてくれます。ただ、外部の人間が言うと稟議が通る場合が多いのは、日本の会社の不思議なところでしょう。

あなたの会社の社長や、あなたのせっかちなお客様は、たとえITが苦手だったり、ITの潮流に無知だったりしても、ビジネスには敏感なはずです。そうでなくては、会社の経営はできません。だからこそ「このままでは損をしますよ」という表を稟議書に添えて「コストで説明されると助かるよ!」と言われるように意識しましょう!

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