【情シスの基礎知識】情シスの仕事とカタチ

2016/08/02

情報システム部門(担当者)、略して「情シス」。この記事を読んでいるみなさんにはとてもなじみのある言葉でしょう。しかし、ひとくちに情シスといっても、具体的な仕事内容や会社によってその形態や業務はさまざまです。実際に情シスとして働いている人であっても正しく理解している人は多くはないかもしれません。そこで、今回は、情シスの仕事と情シスのカタチ=業務形態について解説していきます。

「情シス」の意味と業務内容は?

まずは「情シス」の意味と仕事内容について、確認していきましょう。


【情シス】
「情シス」とは、一般的には企業の情報システム部門や、その担当者のことを指します。取引や業務遂行に業務・基幹システムを使っている企業を中心に設置されています。設置しているのは製造業や流通など業種はさまざまですが、大手をはじめ一定の規模以上の企業が多いようです。古くは電算室(部)などといわれ、大型コンピューター(メインフレーム)やオフコンなどの保守・運用が業務の中心でした。現在では、サーバー、ネットワーク、クライアントPCなどの運用管理、ITシステムの設計などが業務の中心になっています。


「1人」「複数」「兼任」「専門会社」 と形態は4タイプ

続いて、情シスの“”カタチ”についてです。ここでは情シスの業務形態について、一般的にいわれている4つのタイプに分類して解説します。

【タイプ1】1人情シス

最近よく話題に上がるのが「一人情シス」です。これは、まさに1人で社内の情報システム全般を見ている人を指します。小規模の会社や事業所では一般的ですが、従業員数が100名クラスの企業であっても1人ですべてを担当しているケースもあります。

また、1人情シスは、ほかの業務と兼務している割合が比較的多いのが特徴です。そもそも、別の業務を担当していたが、少しPCに詳しいとか、理系出身だからという理由で任命されることが多いようです。そのため、自分が「情シス」という意識を持ってない人も少なくありません。

ただ、1人情シスであっても、外部のシステムベンダーやアウトソーシングサービス、クラウドサービスを活用して、たくさんのユーザーや規模の大きいシステムを運用・管理している場合もあります。


【タイプ2】複数情シス

1人で社内の情報システム全般を見ている「一人情シス」に対して、複数の人が情シスを担当しているケースをいいます。

情報システム部門や総務部などに所属して、サーバー、ネットワーク、クライアントPCなどの運用管理などについて担当を決め、その担当者が自分の業務について責任を持つという形が一般的です。複数情シスは大手企業などで導入されていることが多い形態です。

 


【タイプ3】兼任情シス

総務部や業務部、経営企画部などが情シスを担当しているケースです。従業員が数百人ぐらいまでの商社や製造業などによく見られます。

このタイプでは、担当者は数人程度の場合が多く、システム担当窓口としてIT機器などの販売会社やシステムベンダーと社内をつなぐ役割を担っています。

一方で、複数名とはいえ担当者の人数が少ないことから、社内的な立場はあまり高くないのが実情のようです。そのため、業務の効率化などのIT戦略を主体的あるいは積極的に進めることはなかなか難しいという声も聞かれます。


【タイプ4】大企業の情報システム専門会社

銀行などの金融機関、大規模な製造業などでは、情シスが独立して、システム専門の会社を設立しています。つまり部ではなく、1つの法人となっているわけです。

この専門会社では親会社やグループ企業のサーバーやシステムの運用管理や社内向けの開発を行なっています。最近では、自社向けのシステムやサービスのノウハウを生かして、グループ外の企業に対し、開発・保守・運用管理業務を外販する会社も増えてきています。

あなたの会社や業務形態は、どのタイプに当てはまりましたか?

このように、会社の業種や規模によって情シスのカタチや担当する仕事もさまざまであることがわかってもらえたと思います。すでに情シスとして働いている人は自身の仕事についての再確認として、また、異動で情シスになったばかり、またはこれからなる人は基礎知識として活用してみてください。

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