【情シスの基礎知識】情シスの業務とは?

2016/08/18

情シスの業務範囲は、社員が使うPCやアプリケーションの管理から、基幹システムの運用管理など、意外と多岐に渡ります。特に数が少ない一人情シスや兼任情シス(ゼロ情シス)といった、特に少ない人数の場合は、一人で何役をこなすことも珍しくありません。

そんな情シスの仕事内容は、どんなものなのか。主なものを具体的に説明していきます。情シスになったばかりの人や、これから情シスとして配属される人は、求められる業務の基礎知識として役立てみてください。

【業務1】PCやアプリの使い方を教える指南役

「PCに詳しい人」という理由で情シスになった人は、この業務を担当することが多いでしょう。これはWebブラウザの使い方や、オフィスアプリの使い方など、初歩的なことなどを教える社内のサポセン(サポートセンター)業務です。ヘルプデスクもこれに当たります。この対応は時間がかかりがちです。そのため、一人情シスや兼任情シスの場合、本来の業務をそっちのけで対応せざるを得ないのが悩みといえます。

【業務2】PC・サーバーの保守・メンテナンス

新しく購入したPCのセットアップや、無線LANの設定、アプリケーションやソフトのインストールなどの設定業務、故障したPCの入れ替えといった保守業務が、この仕事になります。

小さな会社では、新規でPCを導入する時に、情シスが販売店でPCを購入することもあります。また、HDD(ハードディスク)の容量が足らなくなったという理由で、新しい外付けHDDを買いにいくといった仕事もあります。PCの保守・メンテナンスについて、最近では、適切なセキュリティ対策を行うことも重要な業務になっています。

また、社内にサーバーを設置して運用している会社では、サーバーの運用管理・保守業務が発生します。企業によっては自社のWebサイトのコンテンツ管理を担当する場合もあります。

かつて、コンピューターを「電算機」と呼んでいた時代には、情シスの仕事といえば、ほぼこの業務でした。当時は20度ぐらいの電算室で寒い思いをしながら端末を叩いていたので、特に女性には厳しい職場環境だったようです。

24時間365日稼働しているサーバーは意外と故障します。なかでも社内にサーバーを設置して、少ない人員で管理を行なっている場合、情シスは、故障が発生すると半日~1日の間、復旧にかかりっきりになるのが一般的です。その時には本来するべき業務が進まない、ユーザーである社員から文句を言われるなど、厳しい状況に陥りがちです。

こうした理由から、最近ではサーバーをクラウドサービスに移したり、業務自体をクラウドに移したりする業務負荷軽減の動きも進んでいます。

【業務3】セキュリティ対策

電子メールやインターネットを利用して業務を行うことが当たり前になった現在、ネットワークを通じてコンピューターウィルスや不正プログラム(マルウェア)、不正アクセスなどによる情報漏えいなどのリスクも高まっています。こうした危険や脅威から社員の使うPCや自社のネットワークなどの情報システムを守るセキュリティ対策業務も情シスの業務になります

セキュリティ対策では、自社の情報システムに最適のセキュリティシステムを導入するのはもちろん、次々と生まれてくるウィルスや手法を変えて攻撃してくる不正アクセスの情報に目を配ることと、最新の対策を施すことが求められます。

【業務4】情報システム・ネットワークの企画・構築

情シスの大切な仕事の1つに社内のシステムやネットワーク、ITインフラの構築があります。この業務には、さまざまなシステムの構築があります。また、社内の人員と設備の配置、そしてニーズに合ったネットワークやITインフラを設計し導入する仕事もあります。

大企業に所属する情シスの場合、こうした業務は自分たちで要求仕様を決めて、外部のベンダーなどに設計・構築をアウトソーシングするのが一般的です。

【業務5】IT戦略の立案

今、情シスに一番期待されているのが、いわゆる「攻めの情シス」の核となる、この「IT戦略の立案」です。これまで、情シスはスタッフとして、経営に対しては「従」の立場にいることがほとんどでした。

しかし、現在ではマーケティングや業務効率化、コスト削減、品質の向上などといった経営課題を解決するために、ビッグデータ分析やIoT(モノのインターネット)の導入など、ITを積極的に活用することが求められてきています。そのため、情シスにはITの知識だけではなく、ビジネスの知識も必要となってきています。

今回紹介した仕事はあくまで一般的な情シスの業務内容です。この5つ以外にも、企業によって、さまざまな業務があります。また、IT戦略立案のように、時代の流れとともに従来の業務範囲を越えた仕事も今後は求められてくるでしょう。

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