【日経 XTECH EXPO 2018】~その3~ AI、DaaS…、「ネクストジェネレーション」を支えるソリューションの今!!

「日経XTECH EXPO」は、10年にわたり開催されてきた「ITpro EXPO &FACTORY」を全面刷新したもの。 “元年”となる今回は11のブースが用意され、まさにXTECH(クロステック)の始動にふさわしい製品/サービスが集結した。
当記事では、前後半にわたり「人工知能ビジネスAI 2018」「働き方改革」「FinTech &ブロックチェーン2018」「IoT Japan2018」「建設テック2018」それぞれのブースの製品を紹介する。

 

【人工知能ビジネスAI 2018】簡単・手軽がキーワード! よりユーザーに寄り添うAI製品ラインアップ

先日、ガートナーが発表した「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2018年」のなかには、「AIへの期待は2017年をピークとして幻滅期に移行しようとしている」とある。これはおそらく、AI製品の運用の難しさの現れだろう。

しかし、人工知能ビジネスAI 2018では、それとは反対の製品が多数並んだ。「手軽に扱える」AI製品たちだ。ユーザーがAIと意識せず、AIを活用する。それが浸透すれば、再びAIへの注目度は高まる。現在は、AIが普及に至れるかどうかの境目なのかもしれない。

【ディープラーニング】組込みディープラーニングを実現する新エコシステム「DeLTA-Family」−Leapmaind

IoTならぬ、「DoT(DeepLearning of Things)」を、コンセプトに、組込みディープラーニングの研究・開発を行う新進気鋭のベンチャー「Leapmaind」。同社は組込みディープラーニングの新エコシステムとして、「DeLTA-Lite」「DeLTA-Kit」「DeLTA-Mark」の3つのソリューションを内包する「DeLTA-Family」を展示していた。

DeLTA-Liteは、「正解ラベル付きの学習データ」と「評価用ハードウェア」を用意するだけで、推論モデル構築が可能なソリューション。事前調査から構築・検証まで、従来3ヶ月以上を要していたモデル構築の工程をおよそ1日で完了させる。ディープラーニングにかかる専門的な知識、プログラミングスキルは一切不要だ。

DeLTA-Kitは、「デバイスのディープラーニング評価」を簡単に行えるハードウェアキット。Webカメラ、FPGAボード、USBコードが付属。また、ディープラーニング学習済みモデルを用途に合わせてダウンロードできるサイト「Modelite」も用意している。

DeLTA-Markは、「正解ラベル付きの学習データ作成」を支援するソリューション。アノテーション作業の一元化・均一化・効率化を実現させる仕組みを提供する。作成規模に応じたプランも複数用意している。

ユーザーは、以上のソリューションを導入することで手軽に組込みディープラーニングを活用できる。良品・不良品分類や異物検出、ヒビやサビの検出、ドローンの自動制御、物体検知などへのディープラーニングの活用に拍車をかけるソリューション群だ。

・Leapmaind:https://leapmind.io

 

【機械学習】DataRobotに時系列機能搭載!−NTTデータ

データサイエンティストでなくても、分析用のデータがあれば手軽に予測モデルを構築できる機械学習プラットフォームとして、すでに高い認知度を誇る「DataRobot」。NTTデータは、そのDataRobotに新しく登場したアドオン「時系列分析機能」を展示した。

従来、機械学習は「比較的近似度の高いレコードの集積」である学習用データの前提とする。一方時系列分析は「データとその時間的な関係」、たとえば未来の製品需要を予測したい場合では、該当日が何曜日なのか、平日なのか休日なのか、どのようなイベントなのかなどの要素が必要となる。それゆえ多様な要素の選定と膨大なデータ分析が求められ、結果検証のためには多くの労力と時間を要していた。今回の時系列分析機能は、この過程の自動化を行い、分析にかかる時間を削減する。

同機能により、年末年始など、特別なイベント日の売り上げや来店数の自動予測ができ、より戦略的な仕入れや人員配置に役立つ。

・Data Robot:https://www.datarobot.com/jp/

 

【FAQソリューション】Excelがあれば手軽に展開できる「AI-FAQボット」−L is B

丹念に作成してもなかなか使われないFAQ。そんな情シスの悩みに応えてくれるのが、LisBの「AI-FAQボット」だ。

同製品は、「AI専任者不要」「事前学習不要」「必要なのはExcelのみ」でPCやスマホにFAQを展開することができる。データは既存のFAQをExcelに転記するだけでよく、検索用の膨大な質問や回答バリエーションを用意する必要はない。

ユーザー側の特徴としては、「ユーザーに合わせて回答精度が向上」する点にある。質問を入力すると回答カテゴリが表示され、それを選択しながら求める回答を探すといったものだが、そのユーザーの一連の挙動をAI-FAQボットが記憶。問い合わせるたびに最適解との距離を縮めてくれる。また、回答予測の分岐についても、簡単に遡れるので、「はじめに戻って再度入力」といった手間も不要だ。

・AI-FAQボット:https://faq-bot.ai/ja/

 

【AI-OCR/RPAソリューション】企業のデジタルトランスフォーメーションを支える「デジタル&オペレーション」−Bewith

昨今のバズワードであるAI-OCRやRPAだが、話題先行の感もあり、業務の足かせになっているとの事例も聞く。BPOサービス専業20年の実績を持つBewithは、「AI-OCR/RPA×BPO」を展示した。

同サービスでは、同社のAI-OCR、RPAのエキスパートが導入実現性判定から開発・保守までサポートを行う。AI-OCRでは専属オレーターが付き、AI-OCRの読み取り精度をチェック。品質を担保したまま、AI-OCRを精度向上させていくことができる。また、RPAとのデータ連携も可能で、ユーザーが用意するのはドキュメントだけと手軽だ。RPAでは、定型業務の自動化のみではなく、非定型業務のオペレーター支援も用意されている。

AI-OCR、RPAともに生産性向上や業務効率化を担うものだが、その導入効果は未知数であり、運用が手間になれば本末転倒だ。その対策として、今後BewithのようなBPOサービスのニーズの高まりが予想される。

・Bewith:https://www.bewith.net

 

【働き方改革2018】DaaS活況! PC環境から変わる働き方

日経XTECH EXPOでもっとも大規模なブースが「働き方改革2018」だ。2016年の「働き方改革実現推進室」の内閣設置や昨今のテレワークデイズも然り、確かに今、官民をあげて改革が進んでいることが如実に感じられる熱気が立ち込めていた。

IT×働き方改革の本丸は、リモートワークソリューションに尽きる。同ブースではそのための製品がさまざまに展示されていたが、そのなかで多数の企業がPRしていたのが、クライアントPCのデスクトップ環境をクラウドサーバー上で稼働させる「DaaS」だった。そこで、まずはDaaSから働き方改革の今を見ていこう。

 

【DaaS】働き方改革に包括的に寄与するdDREAMSのクラウド型仮想デスクトップサービス「s-WorkSquare」−NTTドコモ

ドコモは、包括的な働き方改革を実現させるため、セキュリティ基盤やWeb会議サービスなど複数のサービスで構成されるクラウド型企業情報システム「dDREAMS」を提案している。そのなかの仮想デスクトップサービスが「s-WorkSquare」だ。

クラウド提供により、サーバー導入費やメンテナンス工数、仮装デスクトップ基盤構築の手間を省き、手軽にテレワーク環境を構築できる。ウイルス対策、セキュリティパッチ適用、VPN接続なども標準提供とセキュリティ対策も豊富だ。さらに、クライアント端末にデータが保存されず、PC紛失や盗難による情報漏えいリスクを低減できることから、情シスの端末管理の効率化も図れる。

・s-WorkSquare:https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/sworksquare/

 

【DaaS】セキュア&自由度の高いクラウド型仮装デスクトップサービス「freebit cloud X-DaaS」−freebit

UTMファイアウォール「Fortigate」のセキュア環境、エンドユーザーコンピューティングソリューション「VMware Horizon」の優れた安定性、オールフラッシュストレージ「RURESTORAGE」の高パフォーマンスにより、「いつでもどこからでもセキュアにアクセス可能」を実現したのが「freebit cloud X-DaaS」だ。

企業向けに加え、開発環境や教育現場での活用にも想定されている。

大きな特徴として、freebit cloud X-DaaSは「リソースプール」というデスクトップ用リソースを提供している。従来、仮想デスクトップサービスの多くが最低デスクトップ数のコミットを前提にしており、導入時にはまずvCPU/メモリ/HDDのモデルを何台購入するか検討する必要がある。対して、freebit cloud X-DaaSは契約リソース内であればマシン台数もスペックも自由に指定可能。また、スペックや台数の変更についてもスピーディな対応環境が整備されており、BCP対策としても活用できるのも魅力だ。

・freebit cloud X-DaaS:https://freebit.com/press/pr2018/0919.html

 

【DaaS】ユーザーの利便性を考慮した「Shadow Desktop」−アールアイ

初期投資を軽減し運用コストも大幅に低減できるDaaSのメリットに加え、「ユーザーの利便性」を考慮したクラウド型仮想デスクトップが「Shadow Desktop」だ。

従来、DaaSには、クライアント端末との接続を切るときに「サーバーへのデータの格納待ち」が発生する製品も多い。しかし、Shadow Desktopでは接続すれば自動でデータを格納してくれるので、煩わしさがない。また、オフライン下でも手元の作業が問題なく続けられるのも魅力的だ。管理では、ユーザーのモニタリング機能があり、ユーザーアカウントの即時停止を行え、万が一のセキュリティインシデントにも即座に対応できる。
・Shadow Desktop:https://www.ri-ir.co.jp/ri_product/shadowdesktop/

 

【DaaS】「DaaSにかかる業務を『まるっ』と月額で任せられるサービス」−パシフィックネット

IT資産のLCMで知られるパシフィックネットは、DaaSにかかる業務をアウトソーシングできるサービスを展示していた。

「デバイスの運用管理の複雑化や負荷の増大」「キッティングやデータ消去・処分の業務負荷」に悩むユーザーを想定したオールインワンパッケージで、「デバイス」「通信SIM」「Win10/Microsoft365/office365更新管理」「ヘルプデスク」「データ消去」を提供する。加えて、オプションとして上述したShadow Desktopが用意されており、デバイス調達からすぐにDaaS環境を整備できるのも魅力だ。

・パシフィックネット:http://www.prins.co.jp

 

その4”へ続く−−

 

【執筆:編集Gp 坂本 嶺】

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