【ワイヤレスジャパン2018】来るぞ、未来!! 膨らむ5Gへの期待と高まるIoTの鼓動〜前編〜

  • 2018/5/28
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2018/05/28

2018年5月23日〜25日の三日間、東京ビッグサイトで「ワイヤレスジャパン2018」が開催された。

2020年に商用サービスのスタートが予定されている次世代通信規格「5G」。三大キャリアはもとより、産業界も巻き込み国を挙げての研究開発が行われてきた。実用化まであと2年を切り、実証実験は今、佳境に入っている。その一方、IoT向け無線通信として本命視されているLPWAはPoCから実サービスへ向かうフェーズとなり、各社より様々なソリューションが展示されるなど、いよいよ実用化の道筋が見えだした。5GやLPWAにより果たして、どんなサービスが生み出され、私たちの生活はどう変わっていくのか? 「ワイヤレスジャパン2018」には、その未来の片鱗が如実に現れていた。
前編では、今まさに実証実験が行われている「5Gのユースケース」を、後編では「さまざまなIoTサービス」を紹介する。

5Gのユースケースが一堂に!「5Gトーキョー・ベイ・サミット2018」

会場で一際目を引いたのが、「5G Tokyo Bay Summit 2018」だ。NTTドコモの企画協力のもと設けられたという特設パビリオンで、ドコモ×各社の協働で誕生した、5Gを活用したさまざまなサービスのユースケースが紹介されていた。

・コマツ「5Gによる建設機械の遠隔制御」

遠隔地から建設機器を制御し、安全で効率的な施工を目指す実証実験のデモ。5Gの高速かつ低遅延の特性は、映像伝搬と遠隔操作に生かされている。高精細な映像と臨場感あふれる操作性はまさに現場にいるかのような印象。次世代の工事の様子を、リアリティを持って感じられるデモだった。

・NS Solutions「5Gロボット」

新日鉄住金ソリューションズの100%出資会社であるNSソリューションズは、操縦者とロボットのミラーリングに5Gを生かした「5Gロボット」のデモを実施。ロボットハンドに取り付けられた力覚センサーにより、ロボットが掴んだモノの感触を操縦者にフィードバックできるという。工場でのさまざまな作業を代替させるのが目的だというが、低遅延・高信頼の5Gだからこそ実現可能だといえる。

・シャープ「5G マルチチャンネル同期伝送デモ」

本格的な普及期に入ろうとしている8K。その鍵のひとつとなるのも5Gだ。シャープは5Gと次世代伝送技術MMTを用いた8K映像の伝送デモを行なっていた。8K映像は超高精細なため、従来の無線通信では複数のカメラの映像を安定して伝送することが難しい。だが、5Gの高速かつ大容量の通信により、それを可能にしたという。大型のディスプレイであればあるほど、その精細さが際立つ8K。イベント会場などで超高精細の映像を見られる日も近いかもしれない。

 

 

映像伝送×5Gが生み出す、映像のあたらしいカタチ

シャープの事例のように、映像伝送×5Gは同パビリオンのトピックになっていた。

ライブカメラの映像を高精細のままVRデバイスに伝送する「5G-VR高精細映像伝送システム(Pnasonic)」や、高精細かつ映像配信施設のケーブルレス化も実現する「5G高精細ライブビューイングサービス(INFOCITY/TECHNONET)」。さらに、航行するヨットや海上のドローンのカメラで撮影を行い、船上で4K映像に集約。船から陸地までの5G伝送に成功した「5Gを活用した海上での4K映像伝送(ERICSSON)」と、さまざまなサービスが紹介されていた。

さらに、興味深いのが「都市セキュリティ」への活用だ。「5Gを活用した都市空間セキュリティ(アルソック/NEC)」では、超高精細映像伝送とAIと組み合わせ、火災や不審者の検知や現場確認をリアルタイムかつ的確に行えるシステムを展示していた。

 

 

コネクテッドカーの未来を加速させる5G

今回、ドコモとKDDIが5Gを活用したコネクテッドカーによる実証実験を紹介。実験で用いられた実際の車体も展示されていた。

・ドコモ「超高速移動環境で5G無線通信」

コネクテッドカーにより、次の4つの実証実験が行われた。「時速305㎞での5Gデータ伝送」、「時速293㎞で下り1.1Gbpsの5Gデータ伝送」、「時速290㎞で5G基地局間ハンドオーバー」、「時速200㎞で上り4Kハイフレームレート車窓映像の5G無線ライブ中継」。中でも、時速300㎞以上の超高速移動環境下で5Gによるデータ伝送に成功したのは世界初だという。

・KDDI「遠隔制御型自動運転を見据えた4.5GHz帯の5G映像伝送」

KDDIは、自動運転を見据えた実証実験結果を展示していた。車両に設置した4KカメラとフルHDカメラの映像を、5Gの周波数帯候補4.5GHz帯を用いたリアルタイム伝送を行い、成功したという。同実験は、走行状態の的確な遠隔監視と、走行中の危険予測や発生時に隙のない遠隔制御を行うためのもの。そこに、5Gが大きなメリットを有することが実証されたといえる。

 

これまでできなかったことができるようになるのは、テクノロジーの進化としては正常である。
しかしながら、この技術投資への回収をどのようにするのか、受益者負担は当然としても一体いくらになるのか。
これからも注目していきたい。

 

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