【情シス女子】第23回 「理想に近づくため柔軟に変化し続けていきたい」河野未来さん

2016/10/21

オルビス 情報システム部 主任 河野未来さん

オルビス 情報システム部 主任 河野未来さん

今回の情シス女子は、オルビスの情報システム部に所属する河野未来(こうの・みくる)さんです。オルビスは、化粧品やスキンケア用品、ダイエット、美容サプリメントなどを手がける化粧品会社。河野さんは、通信販売と店舗販売のシステムを統括する部署で、システム企画を担当するチームの一員として活躍しています。化粧品が大好きという河野さんに、仕事のやりがいや「元気が出る」という意外な趣味についても聞きました。(取材・文:ミノシマタカコ 撮影:松波賢 ヘアメイク:酒井遥加)


<河野未来さんプロフィール>
オルビス 情報システム部 主任。大学では日本文学を専攻。2006年にオルビスへ新卒で入社。法務や商品の発注・在庫管理業務を経て、2013年から情報システム部に配属。趣味はヨガで、ここ数年はあるキャラクターにもハマっている。


細かな性格を買われて、情報システム部に

――なぜ化粧品会社で働こうと思ったのですか?

実は大学生時代から、化粧品マニアだったんです(笑)。どうしても化粧品の会社で働きたくて、就職では化粧品会社を志望しました。この会社を選んだ理由は、「お客様第一」が徹底されているからです。その社風に引かれて入社しました。情報システムに異動する前は、法務、そして商品の発注や在庫管理の仕事に携わっていました。だから、情報システムに所属することになった時には、全くの未経験だったので不安でした。

――未経験の河野さんが、なぜ情報システム部に配属されたと思いますか?

システムは丁寧さ、細かさを求められる仕事です。私自身は細かい性格なので「向いている」と思われたのかなと思っています。それから、配属されたのが、新しい基幹システムのリリース半年前という、人手が足りない時期でした。だから、タイミングもあったと思います。

――情シスとしては、最初どのような仕事をしていたのですか?

配属された直後は基幹システムのリリース前で、しっかりテストをしなければならない時期でした。その時にはシステムのテストを中心に担当していました。システムには詳しくありませんでしたが、昔の部署でシステムを使って発注など行っていたので、その経験が役に立ちました。

この時に限らず、今でも以前いた部署での業務知識が役に立っています。今の部署に来る前はシステムを使う側にいたため、どのように現場で使われているのか想像がつくんです。これは複数の部署を異動してきたメリットだと考えています。

――具体的な例があれば教えてください。

法務の時は、メールでのやり取りが中心でした。だから、メールの履歴管理ができるタスクツールを作りました。ちょうど今月(2016年10月)から運用を開始しています。これは法務にいた時から気になっていたんです。だから改善ができてよかったです。

――今はどんな仕事をしているのですか?

主に基幹システムの開発・運用保守を担当する「システム企画Ⅰチーム」で、基幹システムの発注や在庫管理、売上、債権などの機能部分を担当しています。具体的には、新規機能の追加や既存機能の改修で社内のユーザー部門との要件定義や設計、受入れテスト、リリースまでの進捗管理などが業務範囲です。そのほかにも、ユーザー部門からの問い合わせ対応や障害対応も行っています。システムの開発自体は外部に委託しています。

見よう見まねでいきなりSQL!

――未経験からのスタートで不安ありませんでしたか?

周りの人たちが丁寧にサポートしてくれました。基本的なこともひとつずつ教えてくれたんです。本当は資格の学校に通いたかったのですが、仕事が忙しくてちょっと厳しかったんです。その代わりに、いろいろな分野の本を読んだり、周りの人に質問したりして、ひとつずつ覚えていきました。

情シスになって知らなかったことの代表格は「SQL(※注)」です。これは本当に必要に迫られて覚えました。問い合わせや障害対応で調査する時には、なるべく自分一人でできたほうがいいと思ったのがきっかけです。今では簡単な抽出はできるようになりました。

――エクセルでもアクセスでもなく、いきなりSQLですか?

そうです。同じ部署の人が使っている中で、最初は見よう見まねで取り組みました(笑)。

 

――どんな時に仕事のやりがいを感じますか。

自分の担当案件が無事にリリースできた時です。私の業務範囲は、直接お客様と接することがないバック領域です。しかし、お客様の利便性が向上したり、満足度が高められるようなサービスの実現に、システム開発を通じて携われることに、とてもやりがいを感じています。特に改善に対して、お客様の感謝の声を聞いた時はうれしいです。

もちろんシステムのリリース時には不安もあります。午前0時にホームページが切り替わるので、新しい機能をリリースした時は、家に帰ってからサイトを見ます。切り替わった直後に、動かしてみて動作を確認するんです。正しく動くとホッとしますし、喜びを感じます。

――これまでに印象に残っているトラブルはありますか?

ログの取得設定を変更したことで、サーバーの負荷がかかってしまい、基幹システムやECサイト、コールセンターのシステム動作が遅くなってしまったことです。情シス全員で原因を探し当てて、1時間程度で復旧したのですが、その間はコールセンターでシステムが使えない状況でした。

この時は実際にコールセンターにも足を運びました。その時、オペレーターの人たちが本来ならお客様の注文内容をシステムに入力するはずなのに、手書きでメモをとっている姿を見て、オペレーターさんにもお客様にも申し訳ない気持ちで一杯になりました。

――このトラブルから学んだことはありますか?

通常開発を行う時は、影響やリスクのチェックを行います。しかし、この時は確認が足りませんでした。だから開発だけではなく、設定変更などでも影響やリスクのチェックは入念に行わなくてはいけないと改めて思いました。

この件があって以降は、どのような案件でも念には念を入れて確認するようになりました。自分で確認するだけでなく、周りのメンバーにも確認してもらい、意見をもらってから、大丈夫かどうか判断するようにしています。

頑張っている姿のふなっしーにLOVE!

――趣味はヨガだそうですね?

7年くらい続けています。仕事柄、肩こりになりやすいので毎日少しずつやっているんです。もともと激しい運動が苦手で、会社帰りや休日に気軽にできると思って始めました。ヨガのよい点は心身ともにメンテナンスできるところです。頭の中がクリアになるので、仕事で煮詰まっていてもリフレッシュできます。いつかはインストラクターの資格を取りたいなと思っています。

それからアロマテラピーです。自分でブレンドしたオイルをいつも持ち歩いていています。疲れた時にはアロマの香りで気分がリフレッシュするんです。アロマテラピー検定1級も持っています。

社内の植林ボランティア活動にも参加

社内の植林ボランティア活動にも参加

――ほかにもありますか?

(恥ずかしそうに)実は……。ふなっしーです。ふなっしーを見るとテンションがあがるんです! グッズも集めていて、会社のデスクまわりにもあります。ふなっしーの一生懸命で全力で頑張っている姿が好きなんです! 見ていて心が打たれるものがあるんです。実際に会ったこともあります。その時はハイタッチして、ふなっしーの元気をもらいました。私もそんな、ふなっしーみたいになれたらいいなあ~って思っています(笑)。

自席のデスクには大好きなふなっしーのグッズが並んでいました!

自席のデスクには大好きなふなっしーのグッズが並んでいました!

お客様の満足度がアップする企画を提案していきたい

――河野さんにとって、情シスとはどんな仕事ですか?

会社の土台です。ITの観点から、業務効率化や会社の成長のために何が必要かを考える部署です。それには難しい面もあります。でも一方で、多くの知識やスキルが得られるので、自分自身が成長できる仕事だと感じています。

私は最初、情シスというのは机に向かうばかりの「閉じている」仕事かなと思っていたんです。でも実際に仕事をしてみると、情シスは社内のユーザー部門と社外の開発会社をつなぐ役割なので、いろいろな人とのコミュニケーションがとても大切だと感じました。

――仕事での目標はありますか。

もっとシステムや業務全般の知識を増やして、周りから頼られるような人になりたいです。それから、困った時には気軽に相談してもらえるように、話しやすいオープンな雰囲気も心がけていきたい。また、ITを使って、お客様にとって便利で満足度がアップする企画を情報システム部から提案していきたいとも思っています。これから経営環境の変化に合わせて情報システムも日々進化していくことが必要になります。だから、理想に近づくために柔軟に変化し続ける、そんな情シス女子でありたいです。

最後に今後の目標を書いてもらいました!

最後に今後の目標を書いてもらいました!

※注:リレーショナルデータベースの操作・問い合わせ言語

<インタビューを終えて>
丁寧さと細かさ、そして、地道な作業に喜びを感じる。それがインタビューを通して感じた河野さんの印象です。そんな河野さんだからこそ、未経験でも地道な作業が求められる情シスの仕事を楽しめていると思いました。「取材は初めてで緊張します……」と言っていた河野さんですが、ふなっしーの話になると一転、ほとばしる“ふなっしー愛”を熱く語ってくれました。その様子から河野さんが楽しく仕事をする原動力の1つに、ふなっしーは不可欠な存在とお見受けしました。これからもお客さんの満足向上のためにシステムを支え続けていってください!


オルビス
http://www.orbis.co.jp/

 

●事業内容:化粧品、栄養補助食品、ボディウェアの企画・開発および通信・店舗販売
●本社:東京都品川区平塚2-1-14
●設立:1984年6月
●従業員数:1323人(2015年12月31日時点)
●売上高:563億円(2015年12月期連結)


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