女性社長インタビュー「女性が社会に出て活躍・貢献する場をもっと広げていきたい」七尾エレナ

2016/03/23

株式会社プリンシパル 代表取締役 CEO&Founder 七尾 エレナさんの画像

株式会社プリンシパル 代表取締役 CEO&Founder 七尾 エレナさん

今回のジョーシス編集部のおすすめは、時代の先端を走る企業の顔に直撃インタビュー! 女性に特化したコンテンツマーケティングを展開している株式会社プリンシパルの代表取締役 CEO&Founder 七尾エレナさんです。どのようにして企業を立ち上げるに至ったのか、女性だからこその視点と感性を取り入れた事業内容とは? 華やかな表舞台の裏にある、知られざる努力についてお話をお伺いしました。


<七尾エレナさんプロフィール>
株式会社プリンシパル 代表取締役 CEO&Founder。北海道出身。マーケティングリサーチ会社での経験を活かし、女性の強みを活かした独自の視点で2015年に会社を設立。クラシックバレエ歴23年、スキー選手の経歴を持つ意外な一面も。


舞台の主役は「女性」。リアルな市場調査とメディアへの露出を同時進行で行うことが強み

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――貴社の事業内容をお聞かせください。

七尾さん:弊社は2015年に起業した会社です。女性に特化したマーケティング事業を中心にネットリサーチ・グループインタビュー・デプスインタビュー・会場調査などが主な事業内容です。調査モニターは全て女性のみで構成され、全体の10%が顔出し可能。市場調査と同時にメディアへの露出を促すことでよりマーケットに対してリアリティのあるペルソナを想定したリサーチを実現することが私たちの強みです。

――若き女性起業家として注目を集めている七尾さんですが、どのようなきっかけで会社を立ち上げようと思われたのでしょうか。

七尾さん:私の前職は市場調査を行う企業の営業でした。マーケッターの方とお仕事をすることが多かったのですが、多くのプロジェクトで1つのデータをマーケットやPRのためのコンテンツ制作など様々なシーンで使われているのを目の当たりにしました。そこで、もっとデータをコンテンツの制作にも役立つものにできないかとおもい、実際にリサーチした人たちの顔を出すことでより立体感があり共感の持てるデータを発信し、コンテンツへの活用も可能なデータを作りたいと思ったことが起業のきっかけです。男女共に調査をするリサーチ会社はありますが、もっとわかりやすくキャッチーにしたいということで女性が中心。女性がもっと表に出ていくマーケティングを作ろうとモニターも女性だけに絞りました。
関東エリアをメインに20代の女子大生から始まり、OL、主婦、そして60代と幅広い年齢層で構成し、現在は全国約15万名が登録しています。

――具体的にどのようなアプローチで業務を進行していくのでしょうか。

七尾さん:従来のリサーチはアンケートによるものがほとんどですが、弊社の強みはアンケートに加えて「見せる」というパフォーマンス。数字だけを提供するのではなく、ビジュアルを重視しています。取引先は化粧品会社、玩具メーカー、ジュエリーメーカー、IT企業(アプリ開発)、旅行会社など。女子会のような座談会形式で自然な形で商品やサービスに好感が持てる記事制作を行うほか、ネイティブアドへの出稿やメディアタイアップなど記事を外部メディアへ流通・拡散します。もちろん読者モデルや女子アナ、タレントなどインフルエンサーを使った現品サンプリングでファッション誌や自身のSNSなどで商品の良さを発信してくれる体制も整えています。時には競合メーカーを使っている人達を集めて深層心理を探る……なんてケースもありますよ。モニターの女性には日常のちょっとした隙間時間を利用してお金が稼げるシステムを提供すると同時に表に出ることに興味を持って頂き、どんどん顔を広げて輝いてもらえたらと思っています。プロのメイクやカメラマンに撮影をしてもらうという非日常を楽しんでもらえれば私も嬉しいですし、企業とモニター双方にプラスにもなることを目指しています。

 

――規模の大きな女性ネットワーク、すごいですね。どのようにして拡大されたのでしょうか。

七尾さん:代表取締役ではありますが、私自身のプライベートがそのまま仕事に繋がるケースが多いですね。仲の良い友人から仕事について相談されれば一緒に考えますし、反対に私も友人に頼ります。女子会で出会った人たちとは「これができる」「あれができる」とその場で話が盛り上がり、すぐに動ける案件があればそのままお願いしてしまいます。その人が抱えている悩みや問題を発見したらスピーディーに対応する、その繰り返しが今のようなネットワークを作ることになったと思います。

 

――本当に「女性」を強みとした企業姿勢なのですね。社名となる「プリンシパル」にはどのような想いを込めて名付けたのですか?

七尾さん:「プリンシパル」という言葉はクラシックバレエの用語で「舞台の主役」という意味です。女性が社会に活躍し、貢献できるような機会を提供し、自身の人生や社会という舞台での「プリンシパル」になってほしいという想いを込めて名付けました。とはいえ、一企業の社員から雇われでの代表取締役という経験を経て昨年会社を起業したものの、当初は想定していた事業計画通りに進まなかったのも事実です。案件数が多く安定していた前職の感覚で期待していたら案件数に到達することができず……。「企業」の力を改めて実感しましたし、良い意味で勉強になっていて、自分の会社のブランドを確立するために頑張ってます。

男性社会の中で生き残るために私が選んだのは相手の「心」を視ること

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――前職がリサーチ会社とのことでしたが、七尾さんが営業で工夫されたことなどありましたか?

七尾さん:大学卒業後に就職した会社は圧倒的に男性が多く、終電まで仕事をこなすような体育会系の職場でした。男性とほぼ同等の扱いですから真っ向勝負しても負けてしまう。だから自分なりに生き抜く術を考えなくてはならなくて。私は女性としての細やかさや気配りを活かして人とのコミュニケーションを大切にする営業に力を入れました。発注がなくても取引先が悩んでいれば自分から調べて相談に乗りましたし、役に立ちそうな資料を集めて社内の共有スペースにリサーチトピックを作成しました。他の人が気付かないささいな要望やニーズを吸い上げて相手のメリットを第一に考える、そして行動に移すことが次の仕事へと繋がりました。

 

――安定した企業で働くこともまた選択肢の一つだったと思いますが、それでも起業することを決めたその背景とは?

七尾さん:私の両親は父と母、それぞれが会社経営をしていたので小さい頃からの教育は影響しているなと思います。お小遣いという概念もなく、おもちゃが欲しければ「なぜコレなのか」という明確な理由を伝えなくてはならない両親でした。ハムスターが飼いたくて「命の大切さを学ぶため」と言って親を説得したこともありますよ。自分の力でなんとかしなさいという家庭環境でしたから、どうすれば買ってもらうことができるのかを小さいながらに一生懸命考えていたのを覚えていますね。企業には属さず、自分の力で仕事をしている両親の背中を見て育ったことが今に影響しているのかもしれません。でも、自分が親と同じ立場に立ってみると稼ぐことの大変さを思い知らされました。何事もなかったかのように仕事をしていた両親のすごさを改めて感じます。

 

――ご自身で会社を立ち上げることにはご両親も賛成されたのでは?

七尾さん:賛成どころか猛反対されました。女の子に生まれたのだから一般企業に就職をして結婚してほしいというのが両親の願いでしたので独立を決めた時は言えなくて。メディアに私が出ていたのを両親に発見されてから独立したことを伝えました。

 

教育など意味のあることに対しては投資をしてくれた両親でしたが、東京に上京する時も就職する時も支援は一切なし。本当に自分の力で立ちなさいという両親なのですが、ただ一度だけ助けてくれたことがありました。会社設立当時にトラブル案件で負債を起こしてしまったことがありまして、もうどうしようもないという窮地に立たされた時があったんです。その時は何も言わず親が援助してくれました。反対していても本当に困った時に手を差し伸べてくれることに今でも心から感謝しています。親を心配させたくないという気持ちばかりが優先していましたが、今年2期目突入してようやく落ち着いてきたところ。やっと親を安心させてあげられそうです。

週末は新規プロジェクトに必要なデザイン探しに夢中です

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――新しい取り組みなど今後チャレンジしたいことなどはありますか。

七尾さん:これまではB to Bの法人向けが主でしたが女性のコミュニティができあがってきたのでエンドユーザーに向けた新規プロジェクトを考えているところです。まだ詳しくはお伝えできないのですが、ウェブマガジンとECサイトが融合したサービスをローンチ予定で、今はサイトのデザインリサーチや商材の買付など準備を進めているところです。
また個人的な活動として、友人とオンラインサロンを近日中にスタートする予定です。
同世代の女の子たちと立ち上げるビジネスなのでとても楽しいですね。

――多忙な生活を送っている七尾さんですが、リフレッシュ方法はありますか。

七尾さん:23年間続けているクラシックバレエですね。バレエを踊ってリフレッシュしています。それから美味しいものも大好きなので、オープンしたばかりのお店や初上陸グルメはつい気になってしまい……! 雑誌やテレビで話題になっているところはチェックして友人と一緒に行きます。

 

――北海道ご出身とのことですが、ご両親に会いに行くことも?

七尾さん:実家がある北海道には年に34回行きます。スキー選手の経験があるので冬になれば滑りにいくこともありますよ。今シーズンは岩原スキー場で滑りました。実はフランス生まれで5歳まではフランスに在住していたので海外旅行も大好き。友人に会いにいく時は本当に楽しみです。平日に動ける友人が多いので仲の良い友人達と旅行話をするとつい盛り上がってしまいます。

 

――七尾さんにとって経営者としてのやりがいとは?

七尾さん:ゼロから作り上げる楽しさです。雇われで代表取締役をしていた頃、お給料は売り上げがいくらあっても変わらないし、自分の意見が反映されにくい。そんな環境の中で高いモチベーションを維持していくことが私の課題でした。自分の資金だけで会社を立ち上げてからは全て自分次第。クライアントに喜ばれる成功体験が自分の存在価値を確認させてくれると同時に自己実現へと繋がっていったと思います。

 


<最後に>
インタビュー中も笑顔を絶やさず、本当に楽しそうに仕事について語る姿が印象的だった七尾エレナさん。プライベートの人脈がそのままビジネスへと発展するというコミュニケーション能力の秘密は「一緒に仕事をしたい」と思わせるような人を惹きつける魅力にあるようです。着々と準備を進めているという新しいプロジェクトがどのような形でお披露目されるのか、今後も注目していきたいと思います。


<株式会社プリンシパル>
160-0022東京都新宿区新宿5-18-14 新宿北西ビル5
電話:03-4405-7729
設立:2015123
URLhttp://www.p-pal.tokyo/
経営理念:女性に特化したマーケティング事業を通じて、女性の雇用を積極的に創造し、女性が社会で活躍・貢献できる機会を生み出していきます。


文:izumi 撮影:後藤始久 ヘアメイク:内藤瑛貴

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