機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」を無償提供-ソニー

ソニー株式会社(以下、ソニー)は、機械学習を用いた予測分析ソフトウェアを新たに開発し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(以下、ソニーネットワークコミュニケーションズ)が「Prediction One(プレディクション ワン)」としてサービス化した。
6/12より法人向けに本ソフトウェアの提供を開始し、当面は無料にて使用することができる。(有料化時期は決まり次第WEBページにて告知)

このサービスは、「専門知識や経験がなくても、幅広い分野で高精度な予測分析を可能にする」というのが”ウリ”であるが、果たしてどのようなものなのであろうか。


予測分析ソフトウェア「Prediction One」(https://predictionone.sony.biz/

【データ出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ プレスリリースより】

専門知識不要の予測分析ツール

前述のように、このソフトウェアは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても操作できる、シンプルで直感的なユーザーインターフェースを特長とする予測分析ツールとのことである。故に、特別なシステムを必要とせず、ノートPCのような一般的な環境で動作し、数クリックの簡単な操作で高精度な予測分析の実行を可能としている。

また、予測とともに、その根拠も合わせて提示することで、次のアクションが取りやすいことも特長として挙げている。

用途としては、マーケティングや営業、人事、生産管理、顧客サポート、査定業務など、特定の分野に限らず幅広い分野で活用することを目指しているという。

そもそも、予測分析とは

予測分析とは、統計アルゴリズムや機械学習を用いて過去の実績から将来の結果を予測するデータ分析手法の1つ。”ビッグデータ”という言葉の流行と共にここ数年で、蓄積したデータをビジネスに活用しようという動きが企業を中心に加速しており、予測分析はその高い導入効果から注目を集めている。既存ビジネスの効率化や新規ビジネスの創出に利用したいというところであろう。

【データ出典:https://predictionone.sony.biz/】

「予測分析は、ビジネスにおける天気予報のようなもの。」とソニーR&Dセンター統合技術開発部第2部門知的アプリケーション技術開発部の高松慎吾氏は言う。また「今日、傘を持っていくかどうかを天気予報を元に決めるように、営業であれば、例えば100人の見込み客のそれぞれの制約確立を予測することで、どこから電話をかけるか決められるようになる。」と述べている。

一方で、これまで予測分析をビジネス効率化や顧客価値の向上につなげるにはデータアナリストまたは専門とする企業と手を組むなど、高度な専門性を必要としました。しかしながら、今後ますます増加するニーズに対し、企業内の専門家は不足しており、予測分析の導入の障壁とも言える状況である。

満を持してのサービス提供

ソニーのR&Dセンターでは、数年前よりソニーグループ内の金融やサービスを手掛ける多様な事業組織において予測分析の導入を進めていったという。実際の業務で使われることで、数多くのフィードバックを得ることができ、予測分析の自動化アルゴリズムやユーザーインターフェース、予測理由をはじめとした機能の改良を重ね、ブラッシュアップしていった。これらの取り組みを経て、専門外でも簡単に使える予測分析ソフトウェアが完成した。すでにソニーグループ内で幅広く活用され、また成果を挙げた実績をベースにサービス提供を開始した形だ。

このソフトウェア「Prediction One」は、法人向けのサービスとして6/12より提供を開始する。

ソニーネットワークコミュニケーションズは、通信サービス事業者としての長年の実績に加えて、近年は機械学習による画像判別ソリューションや直感的な操作でディープラーニングの開発ができる統合開発環境「Neural Network Console」を提供するなど、ソニーのAI技術を活用したサービス提供を行っており、AIを活用したビジネスの知見、ノウハウを有します。今回それらを生かして、幅広いお客さまが活用できるサービスの提供を進めてまいります。

 

●主な特長

1. シンプルで簡単
高い専門性や経験がなくても予測分析が実行・理解できるように、機能やユーザーインターフェースをデザイン。クリックしていくだけの簡単操作で予測分析が実行可能に。

【データ出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ プレスリリースより】

2.  自動モデリングで高精度な予測最適なモデルの選択やデータの前処理に関する独自開発の技術によって、高い予測精度を実現。

学習データモデリング時のユーザーインターフェース

【データ出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ プレスリリースより】

3. 予測の理由がわかる
予測結果とともに予測理由がわかりやすい形で表示。分析結果の深い理解や、関係者への結果の説明のしやすさにつながります。

4.  標準的なPC環境で動作
軽量なアルゴリズムにより、標準的なノートPCやデスクトップPCなどの標準的な環境で動作可能。

データをネットワーク上にアップロードすることは、規約やセキュリティ上の観点から難しいケースが多くあるが、このソフトウェアはネットワークにアップロードすることなく、ローカル環境で安心して顧客や業績などのデータを扱うことができる。

 

また、既にソニーグループ内での採用実績もあり、以下のような利用シーンにおいて、成果を挙げているという。

●活用事例

1)  ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社: ダイレクトマーケティングのROI向上
顧客データを予測分析することで、顧客に対しより良いプランの提案を行っている。

2)  ソニー損害保険株式会社: 入電予測の精度向上によるシフト配置の最適化
コールセンターへの入電数の予測精度を高めることで、オペレーターのシフト配置の最適化を行っている。

3)  SREホールディングス株式会社※2: 対面コンサルティング活動の効率化
従来は各営業担当者の経験にもとづいて顧客への連絡を行っていたが、過去のコンサルティング実績データを予測分析することで、顧客それぞれにあったサービスの提案を、より適切なタイミングで行えるようになった。

※2 2019年6月1日、ソニー不動産株式会社は社名をSREホールディングス株式会社に変更。

 

活用事例の詳細は下記ページを参照ください。
https://predictionone.sony.biz/case/


プレスリリース

機械学習を用いた予測分析ソフトウェア「Prediction One」の提供を開始


当面は無料で使えるようであるので、これまでちょっと手が出なかった分野に勉強を兼ねてチャレンジしてみるのもどうだろうか? 「あくまでも想像ですが」とか「想像の範疇ですが」といいながら説明してきたことが、これで数字で表すことができれば、様々なシーンで説得力を増すことができるように思う。
効果が認められれば、その後の継続利用も容易でしょうから、「まずやってみる」ところから始めるでしょうか。

 

【執筆:編集Gp ハラダケンジ】

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